【細胞が壊れて肝臓の働きが悪くなる病気!】C型肝炎とは?

C型肝炎は、性行為による感染はまれで空気感染や経口感染はありませんが肝炎を起こすC型肝炎ウイルスの感染により、6ヵ月以上にわたって肝臓の炎症が続き、細胞が壊れて肝臓の働きが悪くなる病気です。

慢性化しやすく長期にわたり少しづつ悪化し肝硬変や肝がんへと進行してしまう可能性が高いそうです。

アナルセックスや生理中の性行為など出血と粘膜の損傷、ピアスや入れ墨、覚せい剤などの回し打ち、あるいは不衛生な状態でのハリ治療などで多く感染が見られます。

C型肝炎の症状

C型肝炎は肝臓がC型肝炎ウイルスに感染することでおきる病気です。その症状は簡単に言うとC型肝炎ウイルスが肝臓の細胞を破壊して、肝臓の動きを悪くしていlく病気なのです。

特に肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、症状自体もA型、B型肝炎に比べて急性期に関しては自覚症状があまり強くありません

それだけにC型肝炎に感染していることに気がつかないことが多く、いつの間にか慢性化してしまい、肝硬変や肝臓癌などになってしまうことも少なくありません

C型肝炎ウイルスは針刺し事故や以前であれば輸血などがありましたが、最近ではピアスや入れ墨などをする際にも感染してしまうことがあります。

これはC型肝炎は血液を介して感染することが原因で、感染から2~14週間の潜伏期間の後、急性肝炎を起こすことがあります

しかし急性肝炎となることはほとんどなく、症状なども軽いために60~80%の人が慢性肝炎なってしまいます。

自覚症状としては、急性肝炎の場合、だるさ、食欲不振、悪心、嘔吐等が起こります

しかし、急性肝炎の場合はその症状が見られるのも殆ど希で、かなり思い急性肝炎でなければこれらの症状も出ないと言われています。

慢性肝炎の症状も急性肝炎と類似しておりほとんどの場合は自覚症状はありません

しかし慢性肝炎になったまま約20年が経つと30~40%の割合で、肝硬変にまでなってしまいます

肝硬変になってしまうと、手のひらが赤くなる手掌紅斑や黄疸がでてきたり、むくみやすい、腹水が溜まる、また出血をしやすくなり、その出血がとまりにくくなったりしてしまいます

肝硬変となった場合は、年率で約7%の人が肝がんが合併すると言われています。肝がんの他にも食道静脈癌になったり、肝がんや肝硬変が肝不全となってしまいます。

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C型肝炎の検査と治療

採血をして血清中のHCV抗体をスクリーニングすることによりC型肝炎の感染の有無を調べることができます。

HCV抗原は測定せず、HCV抗体を測定しますが感染初期には陰性を呈する場合も多いそうです。

さらに超音波検査やMRI、CTなどの画像検査によって、慢性肝炎や肝硬変、肝細胞癌などの疑いをしっかりと検査していきます。

治療は症状により治療方法が異なりますので専門医の判断を仰がなければなりません。そして慢性肝炎の沈静化や肝硬変や肝細胞癌への移行、抑止をしていくことになります。

基本的に保存的加療ですが安静、食事療法、抗炎症療法や抗ウイルス剤の投与などの治療を行っていきます。

C型肝炎とは完治が可能か

もしも、C型肝炎ウイルスに感染している人の血液に接触があったり、感染者と同じ注射針を使用してしまったり、また、平成4年よりも前に輸血を受けたことがある人は、C型肝炎に感染している可能性があります。ただし、C型肝炎は必ずしも完治しない病気では現在はありません

これまでに開発された、抗ウイルスの注射であるインターフェロン治療や経口薬を使用することでC型肝炎の40%程度が排除することができるようになりました

特に2000年以降には経口薬とインターフェロンの併用治療が可能となりました。

今後は2015年には著効率が95~99%と非常に高いジェノタイプ2型への経口新薬であるソフォスブビル・リバビリンが、ジェノタイプ1型への効果が期待されるソフォスブビル・レディパスビル合剤が認可される予定であり、その治療の可能性は益々広がりを見せています。

そもそもC型肝炎の初期には症状は殆どありません。そのために感染した状態で長期間放置してしまい、感染から10年~20年後に気がついたときにはすでに肝硬変になっていたりと手遅れになってしまっていることも珍しくありません

感染をした後に一過性の感染であったりごく軽い肝炎の場合は完治も難しくはありません。

C型肝炎に感染し、約7割は病気に進んでいきます。そして、肝硬変、肝がんとなり、食道静脈瘤や肝性脳症などの合併症を起こしてしまうと治療は難しさをましていきます

それだけにC型肝炎に関しては早期発見・早期治療が非常に重要となります。

C型肝炎を発見する機会としては殆どが人間ドッグ、健康診断や献血などで見つかっています。それだけに、機会があればC型肝炎の検査は受けておいた方が早期発見、早期治療がにつながります

消化器内科などで血液を採取し、血液中のC型肝炎ウイルス抗体を調べることで感染しているかを検査します。

しかし、発見をしたときにはすでに肝硬変になっているという場合もあります。

その為にも、日頃からC型肝炎に感染している人の血液に触れるようなことを気をつけるのは当然ですが、人の血液に触れないこと、また、出血をさせてしまう刃物や注射器などの使用には細心の注意を払わなければいけません

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