何か病気に罹ってしまうと、インフルエンザやノロウイルスなど外部から菌やウイルスなどを取り込んだのではと心配してしまいます。
しかし実は人間の体内にある菌が、そのまま増殖をして悪さをすることがあります。その一つが、カンジダと呼ばれるカビの一種で、人間の体内に潜んでいる菌で、主に女性の発症が多く見られます。
こうした体内に存在するカンジダが発症してしまった場合、その治療方法、また治るまでどのくらいの期間がかかるのでしょうか。
カンジダにかかるとまずは病院で検査を受けます。市販でも治療薬の膣剤や軟膏は売っていますが、素人判断は危険が伴います。
インターネットなどで症状を調べることはできますが、似たような症状を持つ病気もあり、その場合は使用する薬も違ってくるため、まずは病院での検査を受けましょう。
病院では、おりものや皮膚などの検査をします。そして、膣洗浄を行い、軟膏や膣錠、飲み薬で治療を進めます。
膣錠の場合は1日に1度、1週間ほど使用をしていきます。クロトリマゾールを主成分とするエンペシドクリームやオキシコナゾール硝酸塩を成分とするオキナゾールなどがあり、抗真菌剤としてカンジダに対して非常に有効な薬です。
また、塗り薬としては、イミダゾール系抗真菌薬のアデスタンクリームがあります。こちらも殺菌力に優れておりカンジダ症の改善に効果があります。
これらの薬を使用をし始めると1週間以内には症状の改善が見られることが多くあります。そのために、症状が良くなったからといって、勝手に薬の使用を止めてしまう人もいます。
女性であればおりものの異常がなくなったり、男性でも女性でもかゆみや痛みが治まってきますが、これはカンジダ菌がなくなったためではなく、あくまでも治療によるものです。
そのために、治るまではしっかりと薬の使用を続けていかなければなりません。基本的に完治するまでに2週間ほどかかるケースが多いようです。
男女のカンジダ症の治療の違い
男性と女性は性器の構造が違うために、症状も少し出方が違います。また、女性の方が体内にあるために、菌の繁殖がしやすい構造となっており、カンジダに関しては女性の方が多く罹ってしまい重症化もしてしまいます。
そうした理由もあることから、カンジダと診断された人は男性と女性で治療方法も変わってきます。
女性よりも感染することは少ないですが、カンジダであると診断された男性の場合は、まずはそのカンジダ菌を殺菌しなければなりません。
男性器は体外に出ているので、比較的に治療はしやすく、多くの場合は亀頭周辺の赤くなっていたりする部分にニゾラールクリームなどの軟膏を塗ります。
その他にも飲み薬などを病院で処方してもらい服用します。
男性は薬を使いながら、腫れている部分などを刺激しないという基本的な治療方法で治していきますが、女性の場合は男性の治療方法とは違ってきます。
女性の場合は、病院に行くと抗真菌薬の膣錠や軟膏、また飲み薬で治療をして行きます。
外陰部は塗り薬などで良いのですが、どうしても膣内の場合は塗り薬が塗れないことは排尿時に落ちてしまうことがあるので膣錠を使用します。また、膣洗浄をして清潔にすることもあります。
治療に関しては初めてカンジダに罹った人はまず病院に行って治療をするべきです。それはカンジダに似た症状を持つ、性器ヘルペスや皮膚炎、その他の感染症などの病気などによっては治療法が変わってくるためです。
カンジダは抗真菌薬などを使用して治療を進めていくので、検査をした上で適切な治療をして行く必要があります。
男性、女性共に言えることはカンジダにかかる時は体力の低下や免疫力が弱ってきていることが一番の原因です。
そのために、日頃の体調管理や生活習慣を見直さなければなりません。そして、自分の体を清潔に保つために、下着やお風呂などで綺麗に洗うことも必要となります。
カンジダの治療期間
カンジダ症の症状が出てしまうと、中々自然治癒で治すことは難しくなってしまいます。カンジダの場合は抗真菌薬などでしっかりと菌を抑えていかなければなりません。
女性の場合は膣洗浄を行うこともありますが、一般的にはイソコナゾール硝酸塩などを含む抗真菌薬の膣錠や飲み薬、また軟膏を使用して治療を行います。膣錠の場合は、1日に1回の使用をしていきます。
そして、軟膏は1日に2、3回、患部に直接塗ります。多くの場合、こうした治療を進めると5日前後で症状が治まり、なくなってくることが多くあります。
しかし、そこで治ったと勝手に判断して薬の使用を中断してしまうと再発してしまう恐れがあります。その為に、医師の指示に従って勝手に薬の使用を止めずに、治療を続けなければなりません。
男性の場合は女性よりも軽傷であることも多く、発症していることに気がつかない場合もあります。
または、病院で処方してもらった薬を使うとすぐに治ってしまう場合がありますが、すぐに使用を止めるのではなくしっかりと医師と相談して治療をしなければなりません。
男性、女性共に言えることは、カンジダの治療に関しては、効果が早く表れやすいために症状もすぐに軽くなっていきます。
しかし、実際は完全に治るまでは2週間かかるとも言われています。その時期に治療を勝手に辞めないことと、再発防止のために疲労やストレスを軽減をさせる体調管理も必要となってきます。
カンジダ症にはヨーグルトが効果的
そもそもカンジダは悪玉菌の一種であるカンジダという真菌です。普段生活をしていると、例えば女性では膣の中で善玉菌などによってその増殖が抑えられています。
いつもは特に被害はありませんが、疲れやストレスなどによって免疫力などが低下し、善玉菌が弱まると、一気にカンジダ菌の数が増殖します。そしてかゆみや腫れなどの症状を引き起こします。
このカンジダ菌を抑制する効果がある食品が実は一般的に売られているのです。それは誰しもが食べたことのあるヨーグルトです。
ヨーグルトには乳酸菌が含まれており、この乳酸菌がカンジダ菌の繁殖を抑制してくれます。
ヨーグルトなどから摂取された乳酸菌が腸内に届くことで、体の8割の免疫機能を司る腸で善玉菌が生成され悪玉菌を退治してくれるのです。
コンビニやスーパーなどで「生きて腸に届く」などと書かれていますが、そのような強い乳酸菌はカンジダ菌に対して有効的と言われています。
このヨーグルトによってカンジダを予防する方法ですが、実は食べるだけではなく他の方法もあります。
それは実際に膣内、外陰部などに塗ることでも効果があると言われています。実際にヨーグルトを塗ることで直接説乳酸菌を増やし、カンジダを抑えていくのです。
このようにヨーグルトはカンジダ症に効果的ではありますが、ヨーグルトならばすべてOKというわけではなく、無糖であることと、寒天などが含まれていない物を選ばなければなりません。
カンジダの治療費はどれくらい?
カンジダで病院にかかると一般的には検査をします。カンジダに似た病気もあり、その場合は処方される薬が違うので、しっかりと検査をしていかなければなりません。
検査自体の金額は初診料などにもよりますが、約1500円くらいが相場のようです。
そして、実際に治療となると、まずカンジダは膣内に潜伏して悪さをしているので、病院で膣洗浄をして膣錠を投与します。
また、抗真菌剤を服用したり、イソコナゾール硝酸塩を含む軟膏を塗ります。膣洗浄は約500円くらいなので、それでも約2000円くらいとなります。
これは病院などによってかわってくるので、約3000円を目安とすると良いかも知れません。
カンジダ症は再発しやすい病気でもあります。これは、体調不良、疲れやストレスなどが原因で発症してしまうからであります。そのために、再発しやすくなってしまうのです。
よく再発してしまう場合は、市販の薬でも治療をすることができます。カンジダ菌を殺菌するオキシコナゾール硝酸塩を含む「フェミニーナ」という膣錠などがあります。
また、塗り薬としては、イソコナゾール硝酸塩、ミコナゾール硝酸塩を含む軟膏が売られています。
膣錠の場合は1日1回使用し、軟膏は1日、2、3回塗ります。費用は膣錠の場合は約3000円で、軟膏では1500円ほどとなります。
病院に行って、検査や処方をしてもらうよりも安価ではありますが、できれば自分で判断はせずに、多少高額にはなりますが病院に行った方が良いでしょう。
カンジダを治療中の性行為
水虫や痔などに続いて多くの女性が罹る病気がカンジダです。女性の場合はカンジダ膣炎となり、外陰部、膣内が赤く腫れ、かゆかったり痛みがあったりします。
また、白い酒かすやヨーグルト状ののおりものがでるなどの症状が出てきます。こうした症状がでた場合はすぐに病院に行って治療をしなければなりません。
カンジダは誰もが持つ真菌の一種ではありますが、性行為などによっても他人に感染する可能性があるので、しっかりと治療をしなければなりません。
カンジダの原因は疲れやストレス、体調不良などによる免疫力の低下であるために、膣剤やに飲み薬軟膏などで治療をしても、再発してしまう場合はあります。
まずは治療をしながら体調管理をしなければなりませんが、それと同時に気をつけなければいけないこともあります。
カンジダは性行為によっても感染するのですが、ほとんどの場合は女性から男性への感染です。男性から女性へ感染するケースは多くありません。
これは、女性の膣内はカンジダ菌が繁殖しやすく、男性の場合は繁殖しにくい構造になっているからです。それだけに、カンジダの治療中には性行為をしないように気をつけなければいけません。
カンジダ膣炎の場合は膣錠や軟膏などで治療を進めますが、すぐに症状自体は収まります。しかしながら、それで菌がいなくなるわけではありません。
症状がなくなったからといって、勝手に薬を使用するのをやめてしまい、性行為などをしてしまうと相手に感染してしまいます。
そして、また性行為をすることで逆に自分に移ってしまうなどのピンポン感染の可能性も出てきてしまいます。
カンジダは体調不良から発症してしまうので、再発を繰り返しやすい人が多くいます。しかしながら、しっかり生活習慣を見直すことや体調管理をすることで、再発を防ぐことができます。
また、治療中に性行為をするのはもちろん、下着や入浴にも気をつけることや、トイレでビデの使用を控えるなどの注意も必要となってきます。
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