もしもエイズになってしまったと思い始めたら検査を一刻も早くしたほうが良いでしょう。
HIV感染者とコンドームなして性交渉をしてしまった薬物注射を回して使ってしまった場合は、まさに検査を受けなければなりません。
エイズの検査は非常に簡単なもので、血液を採取してその血液を調べるだけです。そのために、その日のうちに結果がわかることもありますし、かかっても1週間ほどでその結果をしることができます。
まずエイズの初期症状としては発熱や皮膚の発疹、体重減少、咳などがあります。しかも病院などで処方される薬でもHIVウイルスが症状を引き起こしているために効果はありません。
感染したと思われる日から4週間から8週間ほどでこの症状がでてきますが、検査をする適切なタイミングとしては感染から3ヶ月目以降です。
検査の方法はエイズが血液中にあるかないかを直接調べる方法よりも体内にHIVの抗体ができているかどうかを調べる方法が一般的です。
まずはこの抗体を調べるスクリーニング検査をしていきます。感染から3ヶ月後には体内にHIVウイルスが蔓延する一方でそのウイルスに対抗しようとする抗体も出現しています。この抗体があるかないかを調べていきます。
第一世代は感染した時から比較的早めに、約2週間ほど経てばその結果がわかる反面、値段も高額で検査結果が出るまでに1週間ほどの時間がかかります。
しかし、第3世代や第4世代の場合は検査結果がすぐに出ることや費用も安くなっており、誰でも検査が受けやすくなっています。現在では第4世代のHIV抗体検査や抗原検査があります。
もしもこの抗体検査で陽性となってしまった場合にはさらに確認検査が必要となってきます。最初のスクリーニング検査で陽性とでても偽陽性もあるために、確認検査では陰性と出ることがあります。
このような2段構えの検査をすることによって正しい検査の結果を知ることができます。これらの検査は病院、保健所、自分で購入した検査結果で調べることが可能です。
自分の状況などにあわせて検査方法を選ぶと良いでしょう。
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エイズの適切な検査時期は?
エイズを発症するときには、すでに体中にHIVウイルスが蔓延しており、体内の免疫細胞を破壊していることを意味しています。
この時期に検査をすると、かなりのHIV抗体ができており、すぐにエイズであるという事がわかるそうです。
しかし、この頃には症状もかなり進んでおり、ひょっとしたらエイズと認定される23の疾患にかかっている可能性もあるために早期発見とはいきません。
エイズのもとのウイルスであるHIVを発見するためにはいつ検査をするのがベストな時期なのか。もしくは、検査をする時期はいつが良いのかという問題がでてきます。
もしも自分がHIV感染者とコンドームなどなして性行為をしたとして、HIVにかかってしまったかもと考え、翌日に病院で検査を受けたとしても結果陽性となることはほとんどないでしょう。
これはエイズだけに限らず性感染症などには潜伏期間があり、血液中にHIVの抗体がまでだきていない状態であることに理由があります。
この潜伏期間は各感染症によってことなりますが、この期間に検査をしても正確な結果がでないことがあります。
性感染症でよく知られているところで、クラミジアや淋病は潜伏期間が3日ほどであり、カンジダやトリコモナスは2日~10日、梅毒では1ヶ月ほどとなります。
エイズの場合HIVウイルスは感染から4週間から8週間しないと抗体ができません。そのために、1ヶ月たってから検査をし、陰性が出たとしても感染している可能性は残っています。
2ヶ月経った頃には可能性は低いもののまだその可能性は残っています。3ヶ月経ってから検査をした場合はその検査結果の精度は間違いないものとなります。
そのためにもしもエイズの可能性を感じる行為をした場合には、そこから3ヶ月経ってからの検査が適切な時期と言えるでしょう。
エイズは以前は治療方法もなく命を落としてしまう病気でありました。しかし現在では根本的な治療は不可能ではあるもものの早期発見によりエイズの発症を防ぐことはできるようになりました。
それだけに、しっかりと適切な時期に検査をすることが非常に重要であると言われています。
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エイズの検査は主に3箇所でできる
エイズに感染しているかどうかを調べることができる場所は主に3つあります。一つ目が病院、もう一つが保健所、そして、自宅であります。
どの場所においても方法としては血液を採取してその中の抗体検査や抗原検査をして体内にHIVウイルスが存在しているかを調べていく物です。
病院に関しては、一般的な病院であればHIV検査はどこでも行うことができます。しかし、中には行っていないところや、専門外の病院もあるために、検査を受けに行く前に確認が必要です。
流れとしてはエイズに感染していると思われることなどを問診の上、血液を採取します。
中には即日に15分から30分くらいで検査結果がでるところもあります。これも病院によって違ってくるために確認が必要です。
そして、もしも陽性であった場合には確認検査を行います。最初のスクリーニング検査で偽陽性がでることもあり2段構えで検査をしていきます。
金額は7000円~1万円前後とやや高額ではありますが、しっかりと検査をしてくれてすぐに結果も知れるところは良いかも知れません。
そして保健所の特徴は匿名であり、さらに無料で行えることであります。エイズの検査を受けに来たことに抵抗感を受ける人はすくなくないそうで、その為に匿名として、呼ばれるときは受付で配られる番号で呼ばれています。
検査自体の流れは病院と変わりはなく、結果がすぐにでるところもあれば、1週間ほどかかるところもあります。
保健所は各地域によって場所も限られていることと、エイズの検査をしている時間も曜日も限られてくることが多いために、そのタイミングにあわせて行かなければなりません。
保健所のタイミングにあわせて行かなければならないのとは反対に自宅での検査はいつでも可能であります。検査キットをインターネットなどで購入し自分で血液を採取し、送り返します。
到着してからすぐに検査結果がわかり、インターネットや郵送などで結果を知ることができます。値段も3000~6000円ほどと手頃な価格でキットを手に入れることができます。
しかしながら、精度は非常に高いものの血液採取が自分でやるために、専門家に採取してもらうよりも問題は出てくることがあります。
エイズの検査目的で献血することの危険性
2003年に検査の網をくぐり抜けてHIV患者が輸血した血液が2人の患者に使用されていたことがわかりました。
日本赤十字社の調べにより、この献血をした男性はHIVに感染していた危険性のある性行為を認めていたことも明らかになりました。
男性によればHIVの検査目的で献血をしていたことが明らかとなりました。そして献血された2人のうち1人はエイズに感染してしまいました。
なぜこのような事件が起こってしまったのかは、HIVに感染したタイミングが原因となっています。
献血する2週間前にHIVに感染したと思われる行為をしたため、まだ検査によっても陽性という結果が出なかったのです。
肝炎ウイルスやエイズウイルスは血液などの中では非常に強い感染力を持っています。しかしながら、初期段階では検査をしても発見できないこともあり非常に危険となってきます。
この事件の起きた2013年までの10年間の間で日本国内で献血から70~100人のエイズ患者が発見されています。
その背景には日本赤十字社が献血検査をしてHIVを発見しても本人に知らせることはできないが、担当した医師から献血した本人に連絡することを止めることはできないという背景があります。
こうした背景があるために日本赤十字社では献血によるエイズの感染を防ぐために、献血前に問診票などで感染症などの危険性についての質問などを設けています。
さらに2011年からは献血の責任などを促すと共に、性的接触の設問を設置しています。
その設問では6ヶ月以内の間に不特定多数の異性、同性との接触があったか、麻薬や覚醒剤をしようしたか、またHIV検査の結果が陽性であったかなど、エイズの感染経路となりやすいことも設問に盛り込み、エイズの検査目的での献血を防止することを図っています。
献血された血液のHIV抗体検査は1986年に開始され、1999年からは核酸増幅検査も併用されました。
2000年までは一度に500人分の献血血液を検査していましたが、2001年には50人分とし、さらに上記の問題の起きた翌年の2004年には50人分から20人分に減らし精度を高め再発防止に努めています。
エイズ検査にはいくらかかる?
エイズの検査を受ける際には、その場所によって、そしてどのような症状かによって、またその方法によって料金なども変わってきます。
エイズの検査の場合、2種類の方法がありHIVの抗体を検査する方法とNAT検査というHIVの遺伝子を見つけるための検査があります。
NAT検査の方が感染からすぐに検査をして発見ができるためにやや高額となり、15000円ほどとなっています。
一方でHIV検査に関しては病院の場合は7000円前後、そして自宅で検査キットなどを使用する場合は3000円で検査をすることができます。
病院の場合は費用がかかってしまいますが、保健所であればこれらの費用は一切不要で、さらに匿名で検査を受けることができます。
ただし、即日に結果をだしてくれるところは希で基本的には1週間程度が検査結果が出るまで必要となります。
病院で検査を受ける場合、保険の適用によってその金額も変わってきます。しかしながら、保険を適用するにはエイズの検査にはいくつかの条件があります。
一つ目は厚生労働省の定めるエイズの病気と区別するのが難しいと判断されたときです。23ある疾患の中で間質性肺炎など、HIVによるものかその他の原因なのかを調べる際に適用されます。
その他では、HIVに関連のある性感染症が認められ、エイズの可能性もあるときです。性感染症と同じ経路で感染することが多いために適用されます。
そして、もう一つはスクリーニング検査で陽性であったときです。この時点ではHIVと確定しているために適用されます。
ただし偽陽性の場合もあるのでそのあとの確認検査も受ける必要があります。保険が適用されれば従来の全額自己負担よりも安くなりますので、自分が適応するかは医師と相談すると良いでしょう。
エイズの検査は自覚症状があって自発的に受けるだけでなく医師のすすめや妊婦検診で受けること、また手術前にスクリーニング検査などで受けることもあります。
それら状況によっても検査の料金は変わってくるので、それぞれ保健所や病院と相談してみて早く検査を受けると良いでしょう。
エイズの検査、まずはキットで
なんでもインターネットを通して購入できる時代で非常に便利な世の中でありますが、実はエイズの検査もインターネットを通して簡単に購入し、検査をして、そして結果までしることができるようになりました。
しかも、届けてもらう人に、そして同居をしている人にエイズの検査キットであると知られてしまうこともなく購入できるのです。
日本国内でのエイズ患者数は2013年には484人、そしてHIV感染者数は1106人となっています。
このHIV感染者とエイズ患者の合計の1590人は2008年につぐ多さとなり、毎年1500人前後で推移していた患者数から大幅に増えています。その結果、現在でHIV感染者とエイズ患者の累計数は23015人となっています。
これだけ蔓延しているHIVウイルスであり、エイズが発症している現状を踏まえるとやはり早い段階での発見と早期の治療が必要となります。
基本的には病院や保健所での検査をオススメしますが、生活環境、習慣が多様化している現代ではそれも難しい人がいます。
2013年にエイズの検査をした件数は13万6400件で、相談件数は14万5041件となっています。実はこの件数は年々減少しており、やはり病院や保健所で検査、相談をする難しさを表しています。
そんな人にはやはり検査キットを使用して早く正しい状況を知るべきでしょう。それを表すように、検査キットを使用する人は年々増加をしています。
検査キットは約10年前頃に登場し、上記のようにHIV感染者やエイズ患者の増加と共に使用する人も増えていき、2012年には約6万5000個のキットが使用されています。
キットの使用方法が簡単なことも使用者が増えている原因の一つだと言われております。送られてきたランセットという器具を使用して、指先などから少し出血をさせてろ紙に血液を採取します。
このランセットも使い捨てなので、他の人が使用することがないように安全となっています。そして、同封の絆創膏などをはって終了です。あとは、検査物などを送り返すだけとなっています。
検査キットは値段も3000円ほどで購入できる物もあり簡単に検査ができます。検査を受けたいけど、時間がない人はまずは検査キットで調べてみましょう。
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