ケジラミ症とは吸血性の昆虫であるケジラミが寄生することによって発症する性感染症の一つで、陰毛や体毛などにケジラミが寄生することで発症します。
性感染症なので、多くの場合は、性行為による感染ですが、その他にも親子間や家族間でタオルを使用している場合などにも発症する可能性があります。
ケジラミが寄生しケジラミ症を発症するまでの通常の性感染症であると潜伏期間は約1ヵ月から2ヵ月ほどあります。その潜伏期間をおえると出てくる症状で特徴的なのがその痒みです。
痒みを起こす部分は寄生した部分だけです。ただし、痒みが酷く寝られない場合もあるそうです。
この痒みの原因はけじらみへのアレルギーによる反応で、毛ジラミが蚊のように人間の血液を吸うことでアレルギー反応を起こしかゆくなります。
痒みが増幅する原因も毛ジラミの数が増えるためです。そのために、毛ジラミの数が少ない場合には痒みを全く感じないこともあります。
毛ジラミは激しい痒みや痛みにも発展する場合がありますが、湿疹のような赤みが出ることはほとんどありません。
毛ジラミによって痒みが出て、その部分の肌をかきむしってしまうことで皮膚に傷ができたり、腫れてしまうことがあるので、早急に治療が必要になります。
痒みの症状が出ない場合でもけじらみに気がつくことがあります。これは、毛ジラミそのものを肉眼で見ることができるからです。毛ジラミの体調は1mm前後で、虫眼鏡などで簡単に見つけることができます。
その他には、毛ジラミが血液を血液を吸った後にでる茶いるの粉のような糞便が下着などに付いていた場合や、茶褐色の毛ジラミの卵を発見することで感染していることに気がつく人もいます。
これらの痒みの症状以外で毛ジラミに感染していることを知る人は、白っぽい下着を履いていて、毛ジラミの糞便や卵、または血液が付着していることで気がつくことが多いそうです。
寄生部位の掻痒のみで、皮疹を欠くのを特徴とする。主たる寄生部位の陰毛のある陰股部に掻痒を訴えるが、肛門周囲、腋毛、胸毛、大腿部の短毛に寄生する場合は、これらの部位にも掻痒を生ずる。また、鬚毛、眉毛や睫毛にも寄生する。睫毛に寄生すると、眼脂のように見えることもある。
引用元:毛じらみ症の症状-日本性感染症学会
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女性の毛じらみ症状
毛ジラミ症は小さなシラミという昆虫が人間に感染して起こる性感染症の一種で、他の性感染症のウイルスなどは肉眼では見ることはできませんが、この毛ジラミは体調がメスで2ミリから3ミリ、オスで2ミリから4ミリとなるために、肉眼でも確認することができるのです。
この毛ジラミ症は男性女性問わず、性行為に寄って陰毛が直接触れることでの感染だけでなく、公衆浴場での入浴やタオルなどを使うことで感染してしまいます。
女性の場合、毛ジラミに感染すると、数日から1ヵ月ほどの潜伏期間を経て、非常に強い痒みがでてきます。
これは、毛ジラミが人間の血液を吸った際に人間の体内に分泌物を注入するために、アレルギー反応を起こして痒みがはっせいするのです。
かゆみも非常に強く、夜寝られなくなるほどという人もいます。毛ジラミによってかゆくなっても発疹などがでないために、あまり感染に気がつかずそのまま掻き続けてしまい皮膚が荒れてしまうこともあるので注意が必要です。
感染した毛ジラミの数が少なければ痒みもほとんどありませんが、毛ジラミは人間の毛の根元に産卵をします。
毛ジラミ自体は4週間くらいの命ですが、産卵から1週間で幼虫になり、2週間後には成虫となってまた産卵します。
そうして増えた毛ジラミに吸血されることで非常に強い痒みが発生するのです。毛ジラミ症が起こる場所は主に性器周辺や肛門付近の陰毛に発生します。
これは、性器付近から発生されるアクロポリン汗腺の臭いを好むためです。しかし、性器周辺の陰毛以外にも、頭髪、胸毛、ひげ、ワキ毛、まつげ、眉毛などにも感染をします。
痒み以外に毛ジラミが起こす症状としては、人間に害となるものはあまりありませんが、白っぽい下着などを着ていると毛ジラミの糞がついていることに気がつくこともあります。
毛ジラミの糞は茶色っぽいので、その糞が附着していること、また、毛ジラミが吸血した際の出血が下着などに附着していることもあります。
女性の場合、毛ジラミ症になると治療方法としては、殺菌効果を持つシャンプーを使用するか、陰毛などを全て剃ってしまうことで、毛ジラミの感染を防ぎ、症状を和らげて殺菌します。
治療にも2週間ほどとあまり時間を掛けずに行うことができます。
毛じらみが頭皮に起こる症状
毛ジラミというと性感染症で有り、性器付近に寄生することで多く知られていますが、実は、毛ジラミが頭皮に寄生して住み着くことで、症状を起こしてしまうこともあるのです。
正確には、頭しらみ症と呼ばれる病気で、日本などは特に衛生環境が非常に整っているために、発症数は激減しました。
しかし、ここ数年の調査でも年間で5000人から6000人が感染している病気なのです。そして、近年では特に幼稚園や小学校などで集団感染することもあるそうです。
子どもが頭しらみを発症する場合には、感染する経路としては、プールの授業などで水泳帽を貸し借りする場合や、体育の授業などで使われる防止、給食の際に使用される給食帽など、実際に頭をくっつけることなく、感染してしまうケースが多いそうです。
頭に寄生したしらみは、人間の血液を吸います。この血液を吸うと体が赤くなって行きます。
大きさも、雄の場合は2ミリから4ミリ、メスでは2ミリから3ミリ程度の大きさがあり、感染している箇所をみていると、毛の間から飛んでいる姿を肉眼でも確認することができるのです。
このしらみが頭に感染すると、頭の痒みの症状が起きます。特に、耳の後ろあたりや、後頭部に痒みが起こることが多く見られます。
痒みの原理は蚊と同じく、人間の血液を吸う際に、分泌液を人間の血管に注入し、その分泌物に対するアレルギー反応で痒みが出るのです。
また、あまりにもかゆいために、かきすぎて湿疹が出てしまう場合などもあるので、特に小さい子どもなどは注意が必要です。
また、直接の症状ではありませんが、シラミは人間のフケに似た卵を産み付けます。卵は、1週間から10日ほどで付加をして、増殖していきます。
シラミ単体では1ヵ月から2ヵ月の寿命しかありませんが、次々に卵を産むために、自然治癒は見込めません。
数が増えれば増えるほど、血を吸われてかゆみを起こす頻度も多くなり、またその傷にバイ菌などが入ってしまうと伝染性膿痂疹になる恐れもあるために、早めの発見と早めの治療が何よりも大切となってきます。
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