亀頭包皮炎になった場合には内服薬での治療を必要とすることもありますが、基本的には軟膏での治療を進めていきます。
病院に行けば治療薬は手に入りますが、市販でも軟膏は手に入れることはできます。ミコナゾールという成分を含むダクタリンゲルは1日に2回から3回ほど患部に塗っていきます。
ダクタリンゲルは亀頭包皮炎の原因菌であるカンジダの治療や、水虫などにも有効的で、カビ菌の増殖を阻害して、症状を改善していきます。
副作用はあまり出ませんが、稀に発赤やかゆみ、水泡などがでることがあるので、副作用が出てしまった場合には使用を中止し、医師に相談をしましょう。
ダクタリンゲルの他にもミコナゾールを含む薬にはミコゲルもあります。
ケトコナゾールを含む、ニゾラルクリームやケトコナゾールクリームも市販で購入することが可能です。
ケトコナゾールは体内へ浸透するスピードが速く効果も早く表れるのが特徴的です。カビなどの真菌の細胞膜を破壊し、皮膚のかゆみや腫れを改善していきます。
ニゾラルクリームは抗真菌剤で亀頭包皮炎の原因であるカンジダや水虫、脂漏性皮膚炎などにも効果があります。
ニゾラルクリームやケトコナゾールクリームも副作用としては水泡、発疹、発赤、かゆみなどが酷くなることがあるために、副作用が酷い場合には使用を中止しましょう。
その他にはテルビナフィンを含むラミシールも有効的です。こちらもカンジダに効く薬で、真菌の増殖を抑え皮膚を改善してくれます。
またロテュリミンクリームもよりカンジダに特化した薬として知られています。ロテュリミンクリームにはクロトリマゾールが含まれており、カンジダ性の亀頭包皮炎に特に有効です。
本来ならば石けんで亀頭包皮炎を洗い流すことは厳禁ですが、このロテュリミンクリームは真菌も洗い流せる薬用石けんなのでカンジダが原因の場合の亀頭包皮炎には有効的であります。
どの薬もインターネットなどを通じて簡単に購入が可能な薬です。しかし、これらの薬を1ヶ月以上使用しても改善が見られない場合には他の原因も考えられるので、医師に相談をしなければなりません。
目次
亀頭包皮炎の薬、キンダベートとは
亀頭包皮炎になってしまったときに、使われる塗り薬としてキンダベートがあります。これは、グリメサゾンやロコイドなどと同様にステロイド配合の塗り薬です。
抗炎症作用や抗アレルギー作用があり、亀頭包皮炎の症状でもある、細菌の腫れた赤みや腫れ、痛み、かゆみなどを改善してくれます。
アトピー性皮膚炎などにも用いられる薬なので、顔や頸部、脇の下などの皮膚の柔らかい場所の治療にも用いられています。
使用方法は1日に数回、適量を亀頭包皮炎が起きている場所、その周辺に塗っていきます。症状は1週間から2週間ほどで改善すると言われています。
通常であれば、ステロイドが含まれている薬は非常に強いと思われていますが、キンダベートの場合はステロイドの強度も4群に分類されております。
ステロイドの強さは1から順に5段階に分かれており、その中でもキンダベートは4群にランク付けされており、比較的に症状が軽い場合に用いられているために、亀頭包皮炎の際などには用いられることが多くあります。
また、赤ちゃんなどにも亀頭包皮炎は出る症状なので、その場合にもキンダベートはその強さ加減から用いられることがあります。
キンダベートの副作用としては、かゆみ、刺激感、発疹、しわ、接触性皮膚炎などがあげられます。
もしも大量に使用しているときに、急に辞めてしまうと反発症状も引き起こすこともあったり、重い副作用が出る場合は緑内障や白内障などを起こす場合もあります。
キンダベートを使用する際の注意点としては、効き目が強いために亀頭包皮炎の症状でもある、腫れや痛み、かゆみなどの炎症を鎮めるために、まず使用される場合があります。
しかし、4群と弱めではありますがステロイドが配合されているために、もしも肌の異常が見られる場合には即座に使用を中止しなければなりません。
亀頭包皮炎の場合はカンジダが原因となる場合があります。この場合には腫れや痛みなどの症状は改善されてもカンジダ自体には効果がないために治療薬を変更しなければなりません。
亀頭包皮炎にバルトレックスを使用する場合
亀頭包皮炎の原因の一つにカンジダが原因の場合があります。これは性感染症の一つの原因であり、亀頭包皮炎の原因の多くを占める原因でもあります。
しかし、カンジダ以外にもヘルペスが原因で亀頭包皮炎になってしまう場合があります。
もしも、ヘルペスが原因で亀頭包皮炎になってしまった場合には、ヘルペスウイルスに有効な薬を使用しなければなりません。その薬の一つがバルトレックスとなります。
バルトレックスは1日に朝と夜の2回、服用をします。服用し始めるとだいたい5日から1週間ほどで症状は治まってくるでしょう。
ヘルペスが原因で亀頭包皮炎になると、普通の亀頭包皮炎の症状である赤み、腫れ、痛み、かゆみ、膿が出てくる、白い垢やカスがたまる他に、ヘルペスの症状の特徴である水泡ができます。
この症状が出ているときにはバルトレックスなどを使用します。バルトレックスには塩酸バラシクロビルという成分が含まれており、体内に取り込むことでヘルペスウイルスの増殖を防ぐことができます。
ヘルペスが体内で増殖する際にはDNAの複製を行いますが、バルトレックスはこのヘルペスウイルスのDNAの複製だけ阻害し、人間のDNAの複製には影響がでないという特徴があります。
バルトレックスは吸収率が高いために効果も早く表れ副作用も少ないと言われていますが、胃腸炎、頭痛、眠気などの副作用が出ることもあります。
そのために、胃腸の働きが悪い人、自動車などを運転する人は服用に注意が必要ですし、痛風や胃薬を、免疫抑制の薬を服用している人は一緒に飲むと副作用が出やすくなることにも気をつけなければなりません。
ヘルペスが原因での亀頭包皮炎の場合はバルトレックスなどでヘルペスウイルスを退治しながら、軟膏などを塗ってかゆみや腫れ、痛みなどの肌の症状を改善していくことも必要です。
ただし、ヘルペスの水泡に対してどの軟膏を使うべきかということもあるので、水泡ができている亀頭包皮炎は病院へ相談しに行くのが良いでしょう。
通販で買える亀頭包皮炎の薬
亀頭包皮炎になった場合に病院に行って薬を処方してもらう方法もありますが、通販などで薬を購入することもできます。
もし細菌性亀頭包皮炎であった場合には、比較的簡単に薬を購入することはできますが、カンジダ性の亀頭包皮炎の場合は中々カンジダに有効であり、亀頭包皮炎を抑えてくれる薬を手に入れることはできません。
インターネットなどで調べると出てくるのはカンジダに効く薬用石けんと軟膏のセットになっているものです。
これは海外でも非常に効果があると評判である、ファンガーソープEXとロテュリミンAF軟膏です。
ファンガーソープEXはカンジダに有効な薬用石けんです。主成分であるティーツリーオイルは天然の抗生物質と呼ばれているほど殺菌力に優れ、カンジダ菌などの真菌に有効です。
また、シアバターも配合されているために、亀頭包皮炎などで赤く腫れたり、かゆみや痛みを伴う炎症を起こしてしまった皮膚の症状を改善してくれます。
通常の石けんで亀頭包皮炎が起きている患部を洗ってしまうと実は余計にカンジダを増殖させて治りを遅くしてしまいます。
それは、通常の石けんで洗い流せる雑菌とカンジダは別のもので、カンジダは洗い流せません。
他の菌が流れてしまいカンジダを増殖させる原因となってしまうのです。その点でファンガーソープEXはカンジダに有効であるために、治療と予防にもなるのです。
このファンガーソープEX洗った後に、ロテュリミンAF軟膏を使用します。1日に2回亀頭包皮炎が起きている部分とその周囲に塗っていきます。
このロテュリミンAF軟膏はカンジダに有効なクロトリマゾールという成分を多く含んでいるために、カンジダ菌の代謝を阻害し増殖を防ぎ、死滅させる効果があります。
このファンガーソープEXとロテュリミンAF軟膏は両方ともカンジダに有効な成分を含んでいるために非常に効果的です。
この薬を使うとともに、亀頭包皮炎の治療に必要不可欠である常に患部を清潔に保っていることで、症状自体は1週間から2週間で、そしてカンジダ菌は1ヶ月から2ヶ月で死滅し、亀頭包皮炎が完治すると言われています。
亀頭包皮炎の市販で買える軟膏
亀頭包皮炎に罹ってしまうと中々恥ずかしくて病院に行けず、治療が進まないことがあります。そのために、自分でインターネットの通販や薬局などで治療薬を買わなければならない人もいます。
自然治癒でも亀頭包皮炎は治りますが、重症化してしまうことや治りにくい状態になっていることもあるために、やはり薬で治療をしていくことが良いでしょう。
もしもカンジダが原因で亀頭包皮炎になっている場合には、カンジダ菌、所謂、カビの真菌に効果のある薬でなければ効果的な治療にはなりません。その中で有効な軟膏はロテュリミンAFがあります。
ロテュリミンAFはカンジダ菌に特化した軟膏でクロトリマゾールが配合されているので、素早く作用して症状を改善していきます。
カンジダ菌の治療に特化しているので、根深く存在している菌を除去してくれます。
またロテュリミンAFと同じくカンジダ菌に有効な軟膏としては、パウゾールクリームがあります。こちらもクロトリマゾールが配合されており、真菌に有効的です。
その他にも強力トリコマイシンGなどもカンジダ菌には有効です。
こちらは、トリコマイシンとグリセオフルビンの二つの抗生物質を含み、さらに化膿している部分に抗菌作用をもたらすクロラムフェニコールや炎症を改善してくれるヒドロコルチゾン酢酸を配合しているので、腫れや炎症なども抑えてくれます。
また女性用ではありますが、カンジダ菌に有効な軟膏として薬局などでも購入することができる、フレディCCクリームがあります。
主に女性の膣カンジダなどに用いられる軟膏ではありますが、カンジダ菌に有効な成分であるイソコナゾール硝酸塩が含まれており、また腫れやかゆみなどを静める成分も含まれているので、効果はあります。
その他にも女性用ではありますが、フェミニーナ軟膏も効果はあります。
リドカインや酢酸トコフェロール、塩酸ジフェンヒドラミン配合なので、炎症をおさえ、かゆみや痛みに効果があります。ただし、こちらはカンジダには有効ではないために、細菌性の亀頭包皮炎のみに対して有効です。
亀頭包皮炎に有効な市販の軟膏
亀頭包皮炎の治療には主に軟膏が用いられます。ステロイド配合なのか、抗生物質が入っているのか、または炎症を抑えるためだけなのか様々有り、症状などによってどの軟膏が適切なのかが重要な治療のポイントとなります。
しかし、すべての人が医師に相談するわけではなく、どうしても自分で、市販の薬などに頼らなければならない場合も出てくることでしょう。その時にどの軟膏を買えば良いのか悩むかも知れません。
亀頭包皮炎の場合には2種類あります。一つは細菌が原因で炎症を起こしてしまうものと、もう一つはカンジダという真菌が原因で起こってしまう場合です。
もしも細菌が原因で亀頭包皮炎が起きている場合は、市販で購入できる軟膏として、クロマイPがあります。
クロマイPはクロラムフェニコールとフラジオマイシン硫酸塩の二つの抗生物質を含んでおり、細菌などで炎症や可能をした患部を治していきます。
また、プレドニゾロンが亀頭包皮炎の炎症に効果的でかゆみや痛み、腫れなどを抑えてくれます。使用方法としては1日に数回亀頭包皮炎の症状のある患部、周辺に塗っていきます。
亀頭包皮炎がブドウ球菌などの細菌が原因ではなく、カンジダが原因の場合はカビに有効な薬を使用しなければなりません。
そこで市販の薬としては、ノバルティスファーマ社から発売されているラミシールが有効です。
ラミシールは真菌に対して優れた殺菌効果を持つテルビナフィン塩酸を配合しており、カンジダの増殖を防ぎ、さらに死滅させてくれます。
また、亀頭包皮炎の痛みやかゆみ腫れなどの炎症も素早く抑えてくれるために、症状が素早く治まっていきます。その他にはロテュリミンAFという軟膏も有効的です。
ロテュリミンAFにもカンジダ菌に効果のあるクロトリマゾールが配合されており、素早く炎症効果を抑えてくれます。
これらの薬はあくまでも市販で購入できるものではありますが、症状によっては効果がでないものもあるので、効果がない場合は医師に相談しなければなりません。
子供の亀頭包皮炎の薬
子供の男の子の場合、亀頭が包皮に隠れているために、垢やかすが溜まってしまい、それがきっかけで亀頭包皮炎になることがあります。
症状が軽い場合は、包皮をむいてあげてぬるま湯などで流してあげるだけでよくなることもありますが、赤く腫れていたり、膿が出てしまっている場合はやはり薬を使わなければなりません。
診断自体は検査は必要なく簡単にできるので、早めに病院に行って薬をもらう必要が出てきます。
大人が亀頭包皮炎になった場合には抗生物質やステロイドの強さなどはあまり気にせずに薬を使用することができます。
飲み薬でも塗り薬でも病院で処方されたもの、また市販の薬を使用することができますが、子供の場合は皮膚が弱く、どんな薬でも良いという訳にはいきません。
特に亀頭や包皮は皮膚が薄いために、気をつける必要があります。
子ども用の亀頭包皮炎の薬としては、パウゾールクリームがあります。主にカンジダが原因の場合に使用する軟膏で、クロトリマゾールを配合しているので真菌に有効で、水虫などにも有効です。
特に乳幼児の亀頭包皮炎に使えるほど優しい軟膏なので、肌が特に弱い場合にも有効的な薬です。
また、ビスコポールクリ-ムも効果があります。ビスコポールクリ-ムもカンジダに有効な軟膏でケトコナゾール、イソコナゾール硝酸塩を配合しており、亀頭包皮炎に有効です。
重大な副作用が起こることは確認されていないので、子供も安心して使うことができます。
その他にもケトコナゾール、イソコナゾール硝酸塩を配合している軟膏として、エンペシドクリームやニゾラールクリームもあります。
これらの薬は妊婦も使用ができるので、子供も安心して使うことができます。
ただし、新生児などの場合にはまた医師などに相談が必要です。また市販で購入できる亀頭包皮炎の薬としては、ロテュリミンAFもあります。
ロテュリミンAFはクロトリマゾールが配合されているので、カンジダに特化した治療薬で非常に効果があります。
また、症状が比較的に強い場合には、ステロイドを少し含む塗り薬も有効です。例えばグリメサゾンは腫れや痛みなどの炎症を鎮める作用が有り亀頭包皮炎には有効です。
またキンダベートもあります。キンダベートは子供のアトピー性皮膚炎などにも使用される軟膏で、皮膚の薄い場所に用いることができます。
しかしながら、これらの軟膏はカンジダなどの真菌が原因の場合には使用をしてはいけないので、注意が必要です。
また抗生物質の塗り薬としては、グリメサゾンやキンダベート、ロコイドなどのステロイドを含む軟膏があります。抗生物質の塗り薬としてはクロマイPやフシジンレオなどがあります。
これらの薬はクロラムフェニコールとフラジオマイシン硫酸塩を含んでおり、細菌が原因の場合は炎症や腫れなどを抑えてくれます。ただし、カンジダが原因の場合にはあまり効果的ではありません。
もしも、原因がカンジダ性亀頭包皮炎の場合には、塗り薬として抗真菌剤のアスタット軟膏や細菌性の場合と同じくステロイドを含むグリメサゾン、ロコイドを使用していきます。
その他に抗真菌剤である、アスタット、ラミシールなどを使用して行きます。
また症状が重い場合には、オゼックスやフロモックス、クラビット、クラリス、ミノマイシンなどの抗生物質の飲み薬で治療をして行きます。
子供の場合は、まだ皮膚が弱いために、ステロイドなどの強い薬を使用しない場合もありますが、その症状に合わせて適切な薬を使用していくことが大切です。
亀頭包皮炎記事一覧