クラミジアに感染すると男性の場合は、尿道に痛みや違和感などを覚えます。排尿時にかゆみや痛みを伴ったり、尿道から膿が出てくることもあります。
またこうした尿道炎以外にも発熱などが続く場合もあります。クラミジアは男性であれば50%の人が感染しても無症状であります。
そのため検査や治療などをせずにそのまま放置をしてしまうこともあります。しかし、放置をしてしまうと前立腺炎や精巣上体炎などを引き起こすきっかけともなってしまいます。
女性の場合、症状としてはおりものの増加や臭いがきつくなることがあります。その他にも腹痛や性交渉時などに出血を伴うこともあります。
しかし、女性の場合、クラミジアに感染しても約60%以上の人が症状はありません。症状なしの状態でも病院で検査をするとクラミジアに感染していることがわかったりするそうです。
クラミジアに気がつかずに放っておくことで、卵管炎や腹膜炎などを起こしたりしてしまい、不妊症などになってしまうことがあります。
これら性器クラミジアの他に、クラミジアは喉に感染することがあります。これは、オーラルセックスなどによって、喉に感染してしまいます。症状としては喉の痛みなどで放置しておくと扁桃腺炎を起こし慢性化することもあります。
クラミジアはその症状自体は表に出ないこともあったり、日常生活で起こりうることのために、そこまで注意をしていない人もいます。
しかしながら、結果として不妊症や副睾丸炎になってしまったり、HIVに感染する確率も5倍以上引き上げてしまうことになるので注意が必要です。
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クラミジアが肝周囲炎を引き起こす
クラミジアはそれだけでは症状自体は非常に軽い性感染症です。症状としては男性の場合は、排尿痛や膿が出たりし、女性の場合は性行症時に出血があったり、おりものが多くなったり、下腹部に違和感を感じることがあります。
しかし、これらの症状が出るのも感染者全体の約半分ほどであり、感染していることに気がつかない人もいるほどなのです。
しかし、クラミジアの怖い点はこれらの症状が出ないことによって、様々な病気を引き起こしてしまうことです。
クラミジアが原因で罹る病気の中に、肝周囲炎があります。肝臓を包む皮膜に病原体であるクラミジアトラコマチスが感染して、発熱、上腹部の痛みなどの症状が出てしまいます。
クラミジアに感染し、骨盤内で感染し肝臓にまで病原体が達してしまって起こる症状です。この肝周囲炎は正確な診断をするためには腹腔鏡検査が必要となります。
腹腔鏡検査は簡単にできる検査ではないために、肝周囲炎を診断する事も難しくなります。腹痛からクラミジアを疑うと言うことは難しくなってしまうのです。
肝周囲炎になっていることはクラミジアに感染していることを示すだけでなく、かなりの時間クラミジアに感染してしまっている事も表します。
また、その間に性交渉などをしている場合は、相手にも感染している可能性が非常に高いのです。
もともと1回の性交渉で50%の確率で相手に感染させてしまうクラミジアですが、肝周囲炎になっているとさらにその確率は高まると言われています。
しかし、クラミジアと同様に肝周囲炎は抗生物質を投与することで治療をすることが可能です。少しでも症状や心配がある場合は病院で検査を受けた方が良いでしょう。
肝周囲炎はクラミジアだけでなく、希に淋病に感染していることによっても引き起こされるために、こちらも詳しい検査が必要となります
肝周囲炎だけに限らずクラミジアを放置しておくとHIVに感染する確率が5倍から8倍も上がってしまうと言われています。
こうした病気に罹ることでより命や健康を危険にさらすことになってしまうので、症状は軽くてもクラミジアはすぐに治療が必要です。
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